大好きな『バッド・サンタ』と似た味わい。劇場で見たかった、嗚呼12月に劇場で見たかった。
サンタクロースに対する信仰と無垢は、「わるいこ」たちへの暴力として出力される。そのアンバランスさがコミカルで楽しい。キャンディ・ケーンやツリーの最頂部に飾る星など、見たことないようなモチーフで人が死にまくるアクションシーンと、多様なアレンジで忍ばされたクリスマスチューンの数々にウキウキしちゃう。
然しながら、サンタがどうして仕事や子供たちにやりがいを見出せなくなったのか、そもそもウォーリアーからなぜサンタの業(ごう)を背負わされるに至ったのか、もう少し彼のバックグラウンドを描いてくれたら気持ちが入ったような気がする。