まー

少女は卒業しないのまーのレビュー・感想・評価

少女は卒業しない(2023年製作の映画)
5.0
はい、大傑作です。めちゃくちゃ泣きました。

卒業を控えた高校生の刹那を描いた青春群像劇。彼女たちにとって明日のことはどうでもよくて、今日今この瞬間なんですよね。あとはどうでもいい。

あくまでも彼女たちの視点で描かれるので過去や彼女たちの周囲の人たちのことは全て描かれません。まず親が全く出てこない。観客に想像させる余白というのとも違う、そこはどうでもいい、今彼女たちが見えてるものだけで良い、ってことなんだと思います。

ポスタービジュアルの4組のエピソードが並行して描かれいく形式。みなさん素晴らしいのですが、中井友望さんと藤原季節さん1番良かったです。中井さんはこの後死体処理業者になるとは思えないし、藤原季節さんは学生役じゃなく先生役をやるようになったんですね。しみじみ。

なんとなく『リンダリンダリンダ』も連想しました。あっちは翌日に文化祭を控えている設定ですけど今この時にしかない刹那を捕えているという共通点。ペドゥナと森崎が重なりました。だから何が変わるってわけじゃないけど…ってとこも。

閃光少女たち。卒業してもダサくならないでね。
まー

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