２０２０年にカナダでつくられたバリー・アブリッチ監督作品。ジャズピアニスト、オスカー・ピーターソンの半生を追ったドキュメンタリー映画。縁のあるミュージシャンの演奏をはじめ、ビリー・ジョエルやクインシー・ジョーンズ、ハービー・ハンコックといった影響を受けた人たちがその魅力を語るもの。
超絶技巧のオスカー・ピーターソン。でも明るく楽しい演奏が人柄を物語る。クライマックスは『自由への賛歌』でした。ほんといろいろな黒人ミュージシャンのディープサウスでの惨状を聞きますね。素晴らしい演奏にスタンディングオベーションで送り出す白人たちったら、しかし演奏者と一緒に食事することはありえないということで、黒人従業員の着替え室で食べさせるとかね。オスカー・ピーターソンも会場の外にあるトイレを使うように言われたとか。この呆れた出来事にハービー・ハンコックはひとこと「アメリカの日常だ」って……。
『ヒストリー』チャンネルでの無料放送でしたが、これ日本では公開されたばかりなんですね。
