微笑ましいストーリーかなと思って観ていたら、結構、仰天な内容だった。1950年代って私にとってそんな昔じゃない…そんなつい最近の時代に、先進国でレディファーストと思っていたパリで、女性、こどもの人権が虐げられていたとは驚きだった。これって今の日本でも考えなきゃいけないテーマだな。DVについては私の世代なら少なからず経験している人が多いだろう。多少フラッシュバックしたが、希望はある。問題意識を持って活動してきた人達に支えられて今があるのだ。そんな重いテーマを時にはユーモラスに、希望を持てるようにスマートに描かれている。30年以上前に訪れたパリ、映画のなかでは古いものを大切にしつつも現代的にビジネスライクに変貌しているのを感じた。いつか再訪したいけど無理かな。映像の中で30年前の街並みに会えたこと、感謝。
