【my映画館2023 #28】
“夢を持つのが藩主。”
»出生の秘密により鮭売りの息子からいきなり若き藩主となった男だが、実は多額の借金を背負っていた藩で、お取りつぶしの切腹も覚悟する中で、大名倒産という裏技も勧められるが、倹約等の正攻法で借金返済に挑もうとする。
はい、超高速参勤交代や武士の献立や家計簿系のコミカル時代劇の流れで、ついには究極の倒産を扱った原作の映画化で…うん、現代に重なる要素を巧みに落とし込んでいて、国のトップたる者へのメッセージにもなってたりして。
まぁ、テンポはさほどでしたが、見心地は予想以上に良くて、それはキャストもエピソードも全てがいい感じたるがゆえ…お主も悪よのぉ的な王道もありーの愉快痛快度高め。
にしても、エンドロール後の映像を見る限りは続編も可能だったりして、かなり見てみたくはなりましたね。
なお、俳優陣では、 まずは神木隆之介…やはりそつなく見事にあっぱれな主演ぶり。
杉咲花…強気でも魅力的なコメディエンヌぶりを披露。
浅野忠信…控え目ながらも味のある流石の助演ぶり。
佐藤浩市…こちらもツボをきっちり押えた巧さを披露。
宮崎あおい…ホント、笑顔がまだまだキュート。
さらには、いい味を出す小手伸也に、楽しそうな松山ケンイチに…小日向文世に桜田通に、キムラ緑子に石橋蓮司に勝村政信らの芸達者なサポートも良き。
