全年齢対象コメディ。
広瀬すず主演「水は海に向かって流れる」と同じタイミングでロードショーされる前田哲監督フィーバーの1作。
あと味が残らない潔さがある時代劇コメディ。とにかくウソをつくのが上手い。簡単そうで難しいテクニックが注ぎ込まれています。それが面白さや楽しさにつながっているのか、が大事で、この作品は面白いというよりは「楽しい」作品。
あえて言ってしまえば、ストーリーはどうでもいいです。やたら役者が豪華です。とにかく観客を楽しませたい思いが伝わってきます。
神木隆之介さんは、どんどん年齢不詳になっています。見ていて楽しい。杉咲花さんも楽しいです。キャラに寄せてますけど、背景もしっかりあって、もう少し掘れたと思いました。なぜそこに浅野忠信さんが…。おいしいのが梶原善さん。まさかの3役。
時代の流れなのでしょうか。悪い人が、あんまり悪く見えないです。浅野忠信さんの役柄が、内面の変化を見せてくれていますが、佐藤浩市さんや高田延彦さんの役柄も、ちょっと動機づけが浅いでしょうか。このあたりをコッテリさせず、アッサリさせるのが現代に求められるのだとすると、なかなか難しい世の中になってるなと思わされます。
とにかく楽しく2時間を過ごすには良い作品でした。期待値を上げずに、ひとりでも、仲間とでも、家族でも見られるというレア作品でしょう。