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大名倒産のIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

大名倒産(2023年製作の映画)
3.2
まあまあ面白かった。原作は一応既読ですが、映画の方が雰囲気は軽く、とっつきやすい印象でした。
内容は、越後にある架空の藩、丹生山藩で庶民として生活していた小四郎が突然大名の跡継ぎだといわれて藩主にさせられ、さらに莫大な借金を背負わされ「借金の責任を取れ!」とまで言われるというメチャクチャな話ではありますが、我々日本人も突然「国民一人辺りの借金は〇〇○万円です!」とか、「日本の将来を考えるともっと増税が必要です!」とか言われちゃってるわけで(笑)。早い話が今の日本を皮肉ったお話かと思います。
では、真面目な日本人が懸命に働いて納めた税金はどこで誰がどのように使っているのか。例えば割と最近のニュース、2020年の東京オリンピックで談合事件があったように、世の中には汚職や賄賂が存在します。確かオリンピックは国の予算と東京都の予算、つまり我々の税金が使われてませんでしたっけ。また、有力な政治家の地元では新幹線の駅が作られたりするように、我々の税金を上手にコントロールできる立場の人間はどこかに存在するようであります。我々庶民にはよく分からん話であります。
丹生山藩の若き藩主・小四郎はどのように莫大な借金を解決するのでしょうか。現代の我々日本人は身に覚えのない借金をどのように返済するべきなのでしょうか。映画「大名倒産」は、エンタテインメント性の高い時代劇コメディですが、今の日本の現状と比べて観ると結構面白く鑑賞できると思うので、興味ある方はぜひ。
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