ぼりゅーナ

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスターのぼりゅーナのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

映画館で鑑賞することで、本当に"居る"事が確認でき、本当に"観た"という体験を得ることが出来た

最初に少し技術的な話
IMAXレーザーGT 3Dで観たが、どうもHFR強化の凄さはあまり分からなかった(そもそも映写機の都合上対応してないかハイブリッドらしい?)映像も綺麗 情報も多い 尚且つ大迫力 という3種が揃ったパターンは日本では体感出来ないというのが残念
でも正直自分は4K+hfrなるものの凄さをよく分からないので、素直に大画面で3Dを体験するというのが自分の性にあってたと思う

内容に関しては、結構好きな物語で世界観も展開も大好きなのだけれど、所々に臭う"人間様"が作った映画という描写は中々キツかった

愚かな征服者は自己の利益の為に少数の弱者を無下にして攻撃するという事への風刺を描いたのだと受け取る事が出来る内容ではあるが、少しでも英語が出来そうなら普段のスピード英語で話したり、自然への配慮が無い写し方などは"人間様"が透けていた。まぁ後者はナヴィと関わっていく中で変わっていったが

それよりもエンディング途中の新作の映像で、子供たち(?)が英語を喋ってるのを見てナヴィ語じゃなくなったのはとても不安になった

結局この作品は、追い詰められた少数民族がピンチの際に結局力ある者に縋り抵抗するという、ある意味真理ではあるけれどその"力ある者"に主人公がなった訳が、もちろん自身が変わったという事も大きいが、土壇場で解放された訳が「助けて欲しい」というのは、ナヴィ達を下に見ているという事がハッキリ示されていたと思う。ここは完全に下が上に縋る描写で、いくら主人公が改心して対等に思っていたとしても展開がこれじゃ主人公と同じようには見えない


流石世界一の興行収入を記録している作品だけあって、作り上げられた美しい世界の描写や、未知の惑星という異次元を映した映像は凄まじいし、生物VS機械類のド迫力の戦闘や、次第に蹂躙されていく恐怖を映画館で体験出来て良かった
3Dも、そこに"居る"を体験出来るリアルな描写という事が拘られており、立体視出来ないシーンとの区別は分からないが、大きく背景を映すシーンや動きのあるシーンの3Dは立体視することで更に飲めり込めた

この映像だけでも劇場で観る価値有り。アバターを"観た"と言えるのは今だけ!
ぼりゅーナ

ぼりゅーナ