ルーク大佐

アトラスのルーク大佐のレビュー・感想・評価

アトラス(2024年製作の映画)
4.2
ジェニロペの人格、挙動をコピペしたかのように偏屈で自我が強く何人も信用しない孤独な分析官が過去の衝撃的なトラウマを克服しつつ、人類存亡の危機に立ち向かう。相棒のAI戦闘ロボットとともに。

情緒不安定ですぐ感情的になり、大声で喚き散らすキャラなために少し見疲れしてくるが、空中で敵の攻撃を喰らってパニクったり、AIロボットと口喧嘩したりする演技を見ると、ジェニロペのリアル人格のまんまに感じるので、違和感がなくなってきた。適役かもしれない。

優秀な軍人がほぼ全滅する中で、分析官だけがなぜ生き残れたのか。その説明がほしかった。AIと100%シンクロナイズしなかったことがよかったのか?
AIの行動は敵のAIリーダーがすべて先読みし、罠を仕掛けて待っているから、とかね。

よくあるストーリーだが、意固地な分析官がしだいにAIスミスとシンクロ、心も開放して友情をはぐくんでいく姿を見ていたら、ラスオチでは不覚にも感動した。期待通りの結末になったからだ。

エンドクレジットが10分以上も続き、多くのスタッフが協力してつくった映画なんだなと感じた。期待以上に楽しめる作品だ。続編を期待したい。
ルーク大佐

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