シバザキ

アトラスのシバザキのレビュー・感想・評価

アトラス(2024年製作の映画)
3.5
 70点くらいの題材にちゃんと70点くらいのクオリティでお届けしてくれる制作陣だったので良かったです。「こういうのでいいんだよ」を引き出させてくれていて、そこは好印象。
 AI嫌いの主人公とAIパワードスーツが衝突しながらも最後は心を通わせ敵を撃つなんて、今更こんなベッタベタな展開をやるなんて逆に珍しい。ベタということはそこにアツさがあることの保証にほかならないのでそのツボは本作も外していません。神経をリンクさせて近くが一つ上のグレードにアップするシーンとか好きでしたよ。
 アクション盛り盛りの題材かなと思ったので、そこが割と薄味だったのはちょっと残念。特段新しいものを見れたというわけではないですが、この映画にそれを期待するのも酷な話でしょう。AIの計算能力を生かした破壊のピタゴラスイッチとかは面白かったので、もっと数多くやってくれても良かったのに。
 今回の敵となる反逆AIハーランがわかりやすい悪役だったのも割と珍しい。本作はあまりにド直球の展開過ぎて逆に新鮮になっているという不思議な体験をしました。
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