スティーヴン豆腐

フィリピンパブ嬢の社会学のスティーヴン豆腐のレビュー・感想・評価

フィリピンパブ嬢の社会学(2023年製作の映画)
3.2
タイトルは『セールス・ガールの考現学』のオマージュかと思いきや、此方の原作刊行が先(2017)ということでむしろ逆だった。

日本に出稼ぎに来たフィリピン人女性の逞しさ、強かさをポジティブに描く。
主人公≒筆者とフィリピンパブ嬢ミカの恋模様が主軸のため、ファミリービザ目的の偽装結婚や娘の収入に依存(寄生?)する親族といった、暗部への踏み込みは浅くライトなつくり。
とはいえ概ね筆者の実体験に基づく話のようなので、プロの学者やジャーナリストではない彼の目を通した「現実」なのだろう。

ミカ役のキャスティングが反則気味というか、演じた一宮レイゼルがシンプルに美人過ぎて劇中での(やや)不人気嬢という設定に説得力が皆無だ!
アンバー・ミッドサンダーやNiziUリマ系のぐうの音も出ない美女ですやん。