スティーヴン豆腐さんの映画レビュー・感想・評価

スティーヴン豆腐

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辰巳(2023年製作の映画)

3.7

後藤ちゃんお人好しすぎ!

監督の前作『ケンとカズ』は全然ピンと来なかった(※)んですが、8年も空いたとは思えない程、映画が巧くなってた。
人間関係の深掘りやツイストなど贅肉となり得る要素を一切排除し
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.4

いやあ、めでたしめでたしですねえ!!(大嘘)

腰の引けた表現の数々でお茶を濁した『正欲』に対する渾身のカウンターパンチ!!あ、いや、本国公開は2022年のこちらが早いから先制パンチか。

伝説の生物
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あまろっく(2024年製作の映画)

3.3

普段はあまり選ばないタイプのオールドスクールなご当地映画&ホームドラマ。『バカ塗りの娘』は画作りなんかがも少し今風だったし『おしょりん』は半分時代物『レディ加賀』は何というか…そもそも映画として赤点。>>続きを読む

ザ・タワー(2022年製作の映画)

2.4

はいはい寓話寓話。
ということにしておけば如何なる設定の甘さも許されるとか思わないでおくれ。(マンション住人の民族構成・比率がフランスのそれに即してるかも微妙なので寓話かも怪しい)

全身一気に投げ出
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

2.8

異能の話ですが主演は伊野尾慧ではなく、きれいな千原ジュニアこと目黒蓮です。あの髪色と髪型は似合ってないだろ…

いや、これだからネットのオタクの感想はあてにならんのよ。VFXやアクションは、予算規模が
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貴公子(2023年製作の映画)

3.7

『魔女』シリーズのグダグダ具合は一体何だったのか。やろうとおもえばキッチリ二時間以内で話まとめられるじゃないの。まあ本作も人によっては更に10分は削りそうな脚本ではある…

終わってみれば「な~んだ」
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

コワすぎ!
要石の代わりに金属バットを霊体ミミズに叩き込む工藤Dの姿に感動しました(幻覚)
当方猫飼いだが、ダイジン≒大神ならモチーフは狗(というかニホンオオカミ)で良くね?

椅子の姿に変えられた草
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.3

あの頃、君を追いかけ…なかった。まだ子供だしね!

これは西洋人と東洋人で受ける印象がかなり違ってくる気がする。おそらく西洋人の目には神秘的に映るであろう縁(イニョン)という東洋的概念も我々日本人にと
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.9

いやこれは……おもろいぞ!
ちょっと、いやかなり変化球なロマコメ。どちらも一筋縄ではいかない捻りの効いたキャスティングとシナリオが絶妙に噛み合ってた。

キービジュアルの三人(と一匹)が中心かと思いき
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毒娘(2024年製作の映画)

2.2

警察仕事しろ。

また『ミスミソウ』みたいなのを撮りたかったのは伝わってくるがこの脚本はちょっと。大半の登場人物の思考回路と優先順位があまりにも不可解、というか展開の都合に左右され過ぎ。突っ込み所をひ
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.4

自分は『エクソシスト』派でして。同年代の隠れた(?)名作『ヘルハウス』もリメイクなりリブートなりすればいいのに。

約50年前の映画の前日譚(本作)から派生して続編作る気満々なディズニーの逞しすぎる商
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BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

3.1

ベッキーの戦装束のキャッチーさとは良くも悪くもギャップがある。

少女の戦闘能力の根拠がガールスカウトとかそれっぽいものではなく狂暴性だけでは何だか白けてしまって乗り切れず。『ホーム・アローン』のケビ
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.2

殺人ジーンズ、殺ジーンズの絵面のバカさに反して意外にもちゃんとした映画。全く怖くはないがメッセージの伝え方は『NOCEBO/ノセボ』よりストレートで此方の方が良いと思う。
この内容で二時間かけてダラダ
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ラブリセット 30日後、離婚します(2023年製作の映画)

3.4

チョン・ソミンてほんとフジの生野アナとそっくりだよね。

気性の激しいヒロイン、ホン・ナラに往年の『猟奇的な彼女』を連想させつつ、動画配信サイトで雑におすすめに上がってくる「いがみ合っていた男女が紆余
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

ほーん、さては最近ジョシュ・ハートネット復活してきてる!?

なんか三時間ほぼずっと劇伴が鳴り響いてた。
人それぞれ好みがあるのは当然としても、ノーランは映画が「巧い」という点においては異論を挟む余地
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.3

無難に面白く…はあるけれども、前作のような「よっ、待ってました!」というワクワク感は皆無に等しい。

予算の都合か或いは別の制約があったのか、最終決戦を含む重要なストーリー進行がほぼ屋内で行われ、敵役
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流転の地球 -太陽系脱出計画-(2023年製作の映画)

3.6

フツーに超大作でわろた。おいエメリッヒ、負けてるぞ!!

本作から見て後日譚にあたる前作(というか本編)は未見。
『妖星ゴラス』やら『アルマゲドン』やら『2001年宇宙の旅』やら、新しいものではエメち
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

2.7

『ハッピー・デス・デイ』とは逆を行く、殺す側視点のループものという切り口は新しいけれどオチが弱い。ループの構造は早くに明かされるのだから最後もう一捻り欲しかったところ。
監督の前作『人数の町』と同じく
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フィリピンパブ嬢の社会学(2023年製作の映画)

3.2

タイトルは『セールス・ガールの考現学』のオマージュかと思いきや、此方の原作刊行が先(2017)ということでむしろ逆だった。

日本に出稼ぎに来たフィリピン人女性の逞しさ、強かさをポジティブに描く。
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.1

やあ、地獄へようこそ。

ひとつの不幸な事故をきっかけに、積み重ねてきたその場凌ぎのツケをまとめて支払わされる怒涛のラスト15分に刮目せよ。
最後アレ持ってビニールハウスに戻ってきた時はあんまりにも最
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.0

2013年にフランスで起きた未解決事件を元にしたフィクション。

本作の軸足は犯人捜しではなく、有力な手掛かりもなく解決の糸口が掴めない中で捜査を続ける刑事の心理描写とその変遷に置かれており、同じく未
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.3

エンディングの倖田來未合わなすぎw

こういう悪対悪みたいな構造の物語は好物の部類(『怪物の木こり』?何それ?)なんですけどもね、開幕3分というか何なら始まる前から一番の悪党が分かりきっているパターン
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PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(2024年製作の映画)

2.8

『ロボコン』を観てるか否かはどーでもよくて。

作品の骨格自体は王道の青春映画ながら翔太だけ一際謎に人生ハードモードというか、家庭環境とガールフレンドまわり両方は欲張りじゃないですかね。せめてエンドロ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

2.7

如何にも魔法の薬で女の娘を吸い寄せそうなキービジュアルだが此方はROLLYではなくCLJ。

お犬さん達の知能の高さが『スラムドッグス』のようなコメディ或いはキッズムービーばりにファンタジーに寄りすぎ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.2

ヴィルヌーヴを早くこのシリーズから解放してくれ。

前作同様、ストーリーに全然面白味がない点以外は全体的にハイレベル…なのはまあ分かる。ただやっぱり、二時間あれば収まりそうな話を160分以上かけて長々
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コットンテール(2022年製作の映画)

2.6

『ぐるりのこと2。』ではない。

これなら70分台でいいと思う。
開幕早々から万引きキメて主人公の好感度を落としていくスタイル。妻の死により自制が効かなくなったことを踏まえ、最後まで観たうえで尚、元来
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

2.7

急いては事を志尊淳。
安吾(志尊淳)の違和感しかないチョロ髭にちゃんと意味があったことに感心した。というか公式サイト上で彼の身の上はネタバレ済みという…
※劇中ではサラッと流されているが安吾の職場の塾
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.3

元相方ガイ・リッチーが新機軸に挑戦する一方で、此方はいつものマシュー節。となればいよいよマンネリ感も強くなってくるというもの。見所と呼べるのも終盤の例のアクションくらいか。

しかも自分の場合は『ジュ
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.1

米国批判のメッセージと骨太エンタメを両立した佳作。(本作を「米国礼賛」と全く逆の意味に捉える人もいるらしく驚愕)
昨年後半になぜか集中して公開された『カンダハル 突破せよ』『極限境界線 救出までの18
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.2

『愛がなんだ』が例外なだけで今泉力哉は原作ものよりオリジナル脚本の方が光る監督なのは間違いなさそう。原作から幾つかエピソードを搔い摘んできて粛々と約二時間に纏めあげたという印象。

性産業に関わる人に
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.4

監督自身もルーツを持つポリネシアを題材に気負わずのびのび撮った小品。大きなサゲ要素もないがかといって激賞するほどでも…

深掘り出来そうな個々人のエピソードもさらりと軽く流し90分台でコンパクトに纏め
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

2.7

GOD IS NOW HERE?

哀れ、反ワクさん。
どこの国でも陰謀論者は好きなだけオモチャにしてよい存在という認識なんだな。(対の存在としてWokeもネタにされているが)

監督のフランク・カル
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.3

いや長いて。
自身の記憶を検証する目的で、少なくとも体調変化までは想定したうえで愛犬にアスピリンを飲ませるダニエル11歳が一番怖いわ。(あのシーンは撮影方法も謎…麻酔?それはそれで虐待にならん?)
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.3

韓国リメイク。オリジナルにおけるチョウ・ドンユイの役がキム・ダミという時点で観る前から分が悪い。

大筋は変わっていない筈だが不思議と感動は薄い。同じ物語を初見でないせいなのか、細かい構成・演出或いは
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.7

ま、マーラ様…お久しゅう御座います。変わらず御立派で…

本作とも一部関わりがある『オオカミの家』の感想でも言及したことだが、特異な作品世界を安直に「狂ってる」と評されがちなクリエイター達は全然正気を
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.5

これはあれやね。規模感と深度に違いはあれど、パーソナルな問題との向き合い方という意味では、こないだ観た唐田さんの『朝がくるとむなしくなる』とベクトルは大体同じ。そして芋生さんは両方に出てる。

男であ
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