ふみ

桜色の風が咲くのふみのネタバレレビュー・内容・結末

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

今年初映画。終始淡々としたつくりで、小さい子が泣くシーンや手術を受けるシーンも多々あり、これは… 耐えられるか… と思いながら、でも最後まで観てしまった。時折引用される吉野弘さんの詩が印象的。
どうしても母の立場で観てしまうので、正直つらくてつらくて仕方がなかった。(やっぱり私は母親にはなれないなぁ…)
特に夫から「心中しようと思てるんちゃうやろな。それやったらお前だけでいけ」と言われるシーン… もちろん本心ではないだろうし、息子はそんなこと望んでないという前置きはあるけど、あれはキツかった… 今ならもっと親の会みたいな繋がりがあったり息抜きできる場があったりするんやろうか。
家族だけではねぇ… しかも夫が教員(それもおそらく小学校の!!激務じゃないか!!!)て… 夫も男の子2人と暮らしつつ仕事は辞めずに家事ワンオペとかほんまにようやったなぁ… やっぱり夫婦だけではどんな子どもでも育てるの大変やわ、とポイントずれた納得をするなど。
実際の出来事を元に作られたそうで、「私は何もしてやれない、代わってもやれない。私がいる意味あるかな…」と嘆いていた母が生み出した「指点字」が、息子と世界を、果てはたくさんの盲ろうの方々と世界を繋いでいくのだから、もはやこれは愛というか執念だよなぁ。強い…
ふみ

ふみ