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ウェルカム トゥ ダリのSoulFoodKitchenのレビュー・感想・評価

ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)
3.8
ダリとガラの74年当時、つまり晩年にスポットを当ててる。
僕が小学生の時に鉛筆でダリの「記憶の固執」を模写したのを覚えてる。
ダリの絵は小学生が見ても、わかりやすくて面白かった。
ダリの画業は1930年〜1950年にかけてが圧倒的で、映画でも描かれてる様に70年代になるとダリがデザインした化粧品等もあって大衆的人気はあったけど批評家には正当に評価されてなかったと思う。
何しろ、アンディ・ウォーホルも、まだバリバリ活躍してて現代美術の全盛期やから古典的な手法のダリの絵は時代遅れの感は否めないな。
それはダリ自身も気が付いてた風でもあり、自らの老いへの恐怖と共に描かれて、その辺が面白かった。
今回、この映画を見てダリの事を少し調べてみた。
ニューヨークでのパーティーに出席してるアリス・クーパーはダリのお気に入りで、ホンマに仲がよかったみたいや。
アリス・クーパーは元々、インテリで初期はフランク・ザッパのレーベルからアルバムを出していた。
72年の「スクールズ・アウト」の頃には化粧を施して演劇的なステージで自ら「アリス・クーパー」を演出して大衆的な人気を得た。
ダリも元々は真面目で有名な髭等で過剰に自らを演出して来た。
その辺に共感したんやろな〜
音楽がアリス・クーパーの他、グラムロックが使われてるのも面白い。
ダリのミューズとしてトランスジェンダーのアマンダが重要な役割をしているが、74年当時は「ロッキー・ホラー・ショー」が舞台で上演されてて、それまでアンダーグランドな存在やったトランスジェンダーとかグラマラスな存在が日の目を見た年でもあるナ。
ガラのお気に入りのヒッピー風のテッド・ニーリーは映画「ジーザス・クライスト・スーパースター」のキリスト役やった。
74年にソロアルバム「1974A.D」を出してて、アップル・ミュージックで聞いてみたら、ストリングスも入った少々古臭いポップなSSW系の音やった・・・
コレやったら、アリス・クーパーの方が断然面白い😁
ダリがニューヨークの部屋で描いていた絵は、多分、76年に発表した「リンカーン/地中海を見つめるガラ」の様に見えるけど、どやろ・・・
ガラの浮気を黙認しながらの状況でも、ガラを描いてるのがスゴイね🥰
違うかったらゴメン😞

映画と関係ない事もツラツラと書いてしまったナ・・・
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