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警視庁物語 逃亡五分前のmitakosamaのレビュー・感想・評価

警視庁物語 逃亡五分前(1956年製作の映画)
3.4
東映youtubeより。よく知らんかったが警視庁物語ってシリーズの1作目だそうな。なんと25作も作られてるとのこと。そのうえ1時間程度の尺が殆どらしい。なんというかテレビドラマみたいな感覚やね。
俳優も知らない人ばかりだ。

拳銃によるタクシー強盗・殺害事件が多発。事件を追う刑事達は柳橋の芸者を参考人へ。更に繋がりのある役人と探り、犯人らしきモンタージュを作る。
神田の柳橋がまだ木造だ!

散髪屋のクリーニングに血が付いているシャツの通報があり犯人の目星を付け尾行。犯行現場にあった盗品の万年筆から持ち主の外国人を判明。
犯人らしき人物の捜査で、警察が手帳を見せると、床屋も八百屋もホテルもみんな協力する。警察だからってホテルがお客の情報を垂れ流しちゃうのは時代だなー。

浅草の新世界のふもとで銃器の密売人の女へのコンタクトを試みる。これまたスラムっぽい雰囲気で、浅草の歓楽街のイメージの裏側で意外だ。華やかな裏では結構治安が悪そうだったんだなー。

さらに犯人の利用した女が“ステッキガール”ですって。何の事かと思って調べたら“連れて歩くだけの仕事の女”とのこと。娼婦のように身体は売らないのかな?そんな職業があったんだね。
なんか当時の世相が色々判り勉強になるわぁ。

尺も短いのでアッサリと真相に近づく印象はあるが、捜査自体はとても地道でそこがリアリティあるね。
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