「もし今、オウム真理教みたいなカルトがあったらどう洗脳されるか?」という仮定を元に、現代を舞台にしたフィクションパートと、実際のオウム関係者への取材を交互に見せた作品。
これまでのドキュメンタリー作品だと、元々カルト問題に興味関心がある一部の層にしか届かない上、映画として非常に見にくいものばかりだったが、この映画は年齢を問わず分かりやすく、見やすく作られていた。
特にラストは、敢えてフィクションの体裁を取る事で、今の時代だからこそ同じ事を繰り返してはならないというメッセージや願いが強く伝わった。
フィクションではあるものの、死刑囚の手記などに書かれた実話を元にしてるだろうなという箇所がいくつかあり、気がついたらラストで涙が流れているのに気づいた。
音楽のセンスも素晴らしい。