「全ての苦から解放され執着を捨てる事が解脱への第一歩です」
コンビニ普通真ん中通らなくね？
乳液つける時、フツー前髪あげない？
など、細かい文句はあれど「現代にもしオウムのようなカルトがあったら」という題材はとても良い。
完全な劇映画かと思いきや、元信者や村田らむさんのインタビューが交互に映され、半分ドキュメンタリー。映画は再現Vのような印象はあれど、分かりやすく出来てる。
ミラレパの奥さん登場には驚いた。
彼女が新実智光の遺体にキスしてる写真はとても幸せそうで、一番強烈に残る。
今、ちょうど森達也著の「虐殺のスイッチ」を読んでる途中だが、信者彼らはいたって普通の人間であること、私たちと何一つ変わらない、決して悪魔ではないことがよく分かる。
本作では、主人公が思い止まる事ができたが、実際は〝ポア〟する事が本当に相手のためだと信じてしまう。
ただ、宗教にハマるきっかけはもっとささいな事であることの方が多い気がする。
安倍晋三暗殺も含め、宗教絡みの闇は深い。私みたいな末端が、真相に到底辿り着けることもなく解明できることもないけど、自分が加害者または被害者にならないためにも知っておいた方がいい。
戦争や、ひっきりなしに飛んでくる北ミサイル、物価高に地球温暖化による異常気象、暴走する老人、老若男女問わず孤独化が進む現代に神や仏に救いを求めるのは当然のようにも思う。
何が言いたいのかよく分かんなくなってきたけど、とにかく若い世代に見てほしいと思った。
