Paula

ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴のPaulaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

少しノスタルジック感はあるけれども...?
何年か前にアイルランド・フランス合作映画『CURED キュアード』を見た時にその発想の陰気さからよくこんな感染後の自己嫌悪を誇張したようなシナリオを考えるもんだとアイルランドの人のイギリス人から事あるごとに虐げられた世界観がディストピアに反映されていると受け止めてしまったことを本作『ぼくのデコ 23歳のヴァンパイア兄貴』を見てからは彼らの見方を改めなければならないと反省している。

He's a fuc*in' Brit! この言葉は、エイブラハム・ヴァン・ヘルシング風気取りのおっちゃんに対して兄貴のデコが言い放ちます。これはアイルランド人だからこそ言える言葉となっている。

なんせ、この映画に出てくる男性陣はどいつもこいつも"ノータリン・リン"なアンポンタンを絵にかいたような方たちしか出ませんもの! 念のため
くだらな過ぎる... けどそれが憎めやしない?不思議な映画なんです。後半はややしどろもどろにも成りかけてもなんとかストーリーが持ち返し、ラストは大馬鹿の神髄を見せてくれている。
ただ多くの視聴者は、たぶんクダラナイと断罪されるのがオチかもしれません!?

それとイギリス人俳優の前出のヘルシング教授風なヘンリーを演じたアンソニー・ヘッドとカール・ライスとオーエン・ダフィの英語の発音の違いも判ればより楽しめるのかもしれません。
Paula

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