楓

渇いた鉢の楓のネタバレレビュー・内容・結末

渇いた鉢(2022年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

最愛の妻と娘を失った男という題材に惹かれて鑑賞。東池袋の事故を彷彿させられた。この男を主人公にして、どのような結末が訪れるのか凄く気になっていたけど、やっぱりまあそうだよね、みたいな。最愛の人を失った人間に、現実問題光なんて届かないわけです。苦しすぎるなあ。こんなの誰にも救えないもん。今までみた映画の中で個人的一番重くて仕方ない作品だった。最初から最後まで激重。終盤辺りの家族で食卓を囲むシーンはなんだか母親と娘の距離感を感じてしまったけど、それを主人公を演じた安部さんの泣く演技がリアルで上手くてカバー出来ていたし、むしろ貰い泣きしてしまいそうなくらい良いシーンになっていた。あと作中主人公細すぎやろ大丈夫か…ってずっと思ってたけど、安部さんはこの作品で現在よりもマイナス15kg痩せていたらしい。すごい魂感じた。役者さんすごい。あとあと遺骨を食べるシーンが印象的すぎる。遺骨ってあんなにポキポキ食べれるのかな。なんか美味しそうだった。上映後に食べたカロリーメイトが遺骨のように感じて、私は不思議な思いをした。
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