３時間映画は初めてみた。２時間でも普段キツいから耐え切れるか恐る恐る観に行ったんだけど、そこまでしんどくなる感じではなかった。長いのは長いけどむしろ３時間ずっと惹き込まれていて終わって欲しくないとまで思っていたかもしれない。映画というよりずっと演劇を見ている様な気分だった。
今回はホラーではないけど所々アリアスターを感じる描写があって実家の様な安心感(＝不安)を得ていた。例えば天井裏とかね。私は今アリアスターの新作を観ている！と凄く感じれて楽しかった。こんな意味のわからない作品を作れる彼の頭の中がより覗いてみたくなったし本当に偉大。過去作に比べるとスケールがグンと上がっていてラストのシーンなんか鳥肌たちましたね。そして終始ホアキンが可愛くて可哀想で仕方なかった。もうホアキンが何をしたっていうのってくらいアリアスターに虐められてた。驚いたのはボーの幼少期役の男の子が実在していた事。イラストなのかと思ってた。ホアキンに似すぎやろよくこんなピッタリな子いたなぁ…。
アリアスターの作品は観た人の解釈や公式HPに載っている解釈を読むまでが作品の一部だと思うんだけど今回も早速読んでみて何となく今作の全貌がやっと掴めてきて改めてこの人(アリアスター)凄いってなった。解釈書いてる人も普通に凄いんだけど。我々もボーも、アリアスターの手のひらで転がされていたんだね…以上アリアスター劇場でした。
だけどこの作品が面白いか面白くないかは人によって分かれると思う。アリアスターファンにとっては感謝祭のような映画だったけど、彼の過去作品を見てない知らない人からしたら耐えれるものなのかが個人的に気になる。「ミッドサマー」や「ヘレディタリー」はホラーとして普通に楽しめるけどボーはジャンルもよくわからないしずっと狂っている。だから是非とも彼の過去作品を見ていない人の感想が聞いてみたい。監督名を抜きにして一つの作品として面白いのかどうか。私自身もアリアスターでなければ絶対見ない作品だし酷評していると思うから。
と、褒めてるのか褒めてないのかわからない言葉を色々述べてしまったけどアリさん、私は貴方の作品がとても大好きだよ！LOVE______。アリアスター万歳！！このままの世界観でずっと映画を撮り続けてくれ！今回貴方の新作を映画館で観れたことが本当に嬉しかったー！センキュー！生まれてきて監督になってくれてありがとう！！！
評価は愛ゆえに安易な気持ちで星５にしてしまいそうなのであえてしません。
