このレビューはネタバレを含みます
この事件から100年経って、その間に大きな変化が沢山あったけど、
形は違えど今も形を変えて同じこと起きてるのよね(SNSの誹謗中傷などが分かりやすい)
「こんな悲惨な事件があったと言うことを忘れてはならない」っていうフレーズをよく聞くけど、この映画はただそれだけではなく「すんごい悲惨な事件がありました。でも他人事ではなく自分たちこんな感じになりうるよ」っていうのを受け取ったかな
人間の醜さがうまーくでてた
1人だとできないのに集団になるとやるってたころもちゃんと入れてたし
最後記者が「せめて記事を書くことで罪滅ぼしをしなければならない」って言ってたけど実際は結局最近までその事件は闇に葬られてたわけで、
その後も何か変わったかって言ったら変わってないってことも忘れちゃダメだよね
「こうすべきだ」って、その場で正義感が働いたとしても、そのすべき事を果たせるかって言ったらなかなかそうはならないっていうところもあった
井浦新に起きた出来事を告白してそれを聞く田中麗奈のシーンと、実際事件を目の当たりにするシーンとの繋がりで
あの村の人たちに対して「頭おかしい落ち着けよ」って思うけど、
あのような国の状況で「本当に自分は大丈夫か?」っていうのを常に疑っていないと簡単に流される可能性があるから、改めて心に留めておかないと危険だね
最初結構間延びしてる感じがしたけど
印象的なシーン結構あった。
特に行商たちが旅立つシーンと最後帰ってくるシーンの対比の入れ方がすごく印象に残った
忘れられなくなる感じ
あとメガネの男の子が死ぬ間際に言った
「俺は一体なんのために生まれてきたんだ…」て言うところ。
前日、希望を最後まで諦めないでいようとして新しく生まれる子供のために「望」とつけた彼が言うからさらに重くのしかかった。
それから、キャラクターの目的とか葛藤が明確にあってその点でも勉強になもなった
そして東出昌大が適役すぎて笑った