マオ

福田村事件のマオのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
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とても重たいです、色々な事について考える機会をくれる映画です。自分がこの映画を観て考えたことを忘れないように。行商人の若い男の子が放った言葉、何のために...が頭にこびりついて吐き気さえ感じます。でも観なければいけなかった。この映画を観て良かったことは恥ずかしながら知らなかった福田村事件があったことを知れた事、そしてこの事件に繋がった集団心理や人間の愚かさは過去現在未来とどの段階にも起こりうるものだと考えられたことです。福田村の住民はクソだ、そう片付けたら一瞬で終わりですがこの村の住民がというよりこの村が置かれていた状況、心理状態というものを考えるべきで。それはSNSでも見られるし、コロナの時だって同じような状況が見られた。そこについて深く考え少しでも冷静にいられる人間でいたいと思えた。映画としての話をすると、船頭の役が東出だったのがとても良かった。東出じゃなければもしかしたら何だこの展開、この映画にこんなシーンいらねえんだよ!となっていたかもだけど東出が本当に良かった。全然見れた。
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