サンタムール

福田村事件のサンタムールのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
5.0
夏の終わりの湯布院映画祭。三日目の2作目は、100年前に実際にあった凄惨な事件、福田村事件の映画化です。
これはかなり強烈な映画です‼️
よく映画化できたよなぁ。って、思う。
あとで調べたら、日本ではありがちな黒歴史だから闇に葬られてあまり明るみに出てなかった事件でした。

舞台挨拶にて、この映画の企画をした荒井晴彦も言っておりましたが。
これは…。素晴らしき、反日映画❗😂😂😂
荒井晴彦の斜にかまえたトークが好きすぎる😂

関東大震災から100年。今みたことを伝えたいー。っていうフレコミです。

【福田村事件】

STORYは日本の黒歴史のひとつ。福田村事件という、関東大震災直後の混沌とした状況下のひとつの村で、香川から出てきた行商の一行が朝鮮人だと決めつけられて、証明書もあったというのに信じてもらえず、妊婦も含めて大人と子供10人が惨殺されてしまうまでを。。

いろんな登場人物が、みっちり、丁寧にまがまがしく、演じています。
話がすすんでいくのをハラハラと見守りました。

村人の中でのお気にいりは、、東出昌大😂
劣等感を漂わせる間男がハマってるぅ❗😂
次のお気に入りは傍観者であった、元朝鮮で日本語教師をしていた澤田(井浦新)の妻の静子(田中麗奈)が福田村の中で一番綺麗だし、冷静な判断する存在でしたが。

関東大震災直後の田舎の村で、デマ(地震に乗じて朝鮮人が火を放っただの、井戸に毒を入れただの)をうのみにする大衆心理!冷静な判断はどこへ?どこかの誰かの意見に流されてしまう恐ろしさ。
朝鮮人差別、便乗した政府の異分子抹殺、マスコミはいつだって政府のプロパガンダ?

永山瑛大演じる行商の親分が殺されるシーンは、ホラー映画を見慣れたアタシでも、『ヒャッ!』って、ちっちゃく椅子から飛び上がったし、とにかくヒリヒリと、色んな闇を見せつけられますので、映画が終わったあと、かなりずーん。って、なりますが。。
私の今年観た映画のベストテン確定🎊

観終わってからも興奮が続く、疲れた身体で、フルボディのワインをたっぷり飲んだような…。二日酔い確定な…。

そんな【福田村事件】なのでした。
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