ぽんず

福田村事件のぽんずのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
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最悪の結末・人間の醜さ・時代価値観など、
常に心理的負荷がかかる作品。

噂が伝播していくシーンとか、虫唾が走るほど嫌でしたし、
村の住民も水道橋博士もぶん殴りたかった。
凝り固まった思想、その思想を作り上げる国、自我を持てない国民、
拍車をかける集団心理などですかね。

でも思うわけですよ。
仮に自分が1920年代の日本に生を受けていたら、
福田村の住人のようになったのだろうか、
思想統制の時代に我をもって行動できるのだろうか。

自身は全く湧きません。
故に事件を他人事にも思えなかったのが感想です。

作品を通して、
「人間の醜さ」が多方面から描かれているように視えたし、
描くのが上手だなと思いました。

歴史は違えど、今も同じようなことを人間ってしてますし。
「歴史から学べ」映画です。
ぽんず

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