ほんのちょっとクラファンで協力したので時々報告のメールが来てて、撮影の様子などを伝えてもらっていたのだが、それを読んでた時はこんな感じの映画になるとは予想してなかった。よい意味で予想を裏切られました。
美術や衣装がすごく良くて、ロケ地も今どきこんな風景のところがよくあったなと思うぐらい、「昔の日本」が再現されてた。カット割りというのか、編集なのか、とにかく場面も無造作なぐらいに細かく切り替わるのだが、それがまた昔の日本映画を観てるようでたまらない（←ほめてます）。本質的に強く美しく奔放な女たちと、本質的に弱い（というように見えた）から「国」や「権威」に自らの存在意義を頼り、武器を手離せない男たち、という構図も昔はよく見たような気がする。終盤の水道橋博士の被害者面なんてコミカルに見えて笑いそうになったほど（←ほめてます）。小さな伏線もあちこちに配されていて、それが終盤に向かって悲劇的に回収されていく。でもお守りだけは違ってて良かったな…
内容については、作品が持つメッセージ性は時にストレートすぎるほど明快。今日も平日なのに結構入ってたし、多くの人に観られてるようで素直に嬉しい。1人でも多くの、特に未来を作っていく若い人たちに観てもらいたいな。あ、あとこの映画、絶対海外で受けると思うから、ぜひ海外でバンバン上映してもらいたい！
