実話ベースで映画を作るのに、すごい脚色して「この事件はコイツらが原因で、コイツらは完全に被害者なのよ」ってワンサイドゲームに仕上げてしまう事って、とても楽だけど、
日本映画の広告の仕方的に「衝撃の実話」って宣伝するだろうし、扇動されたり正義マンを生み出してしまって、派閥の啓蒙素材に担ぎ上げられるのって映画としてとても勿体ないと思っていて、
極端な話、視聴者が「そうだそうだ！」って容易に賛同して加担できる勢力を作っちゃうのって、史実ベースにする限りは悪だと思ってる。
(それを突き詰めると、起承転結付きにくいし、物語としてスッキリしないのはわかるけど)
その上で考えると、
時間的にこれ以上の長さは難しかったのかもしれないけど、
減点ポイントが大きかったかな。
史実使わなくても「パージ(2013)」みたいな映画も作れるんやから、わざわざ史実つかわんでよかったんちゃう？
ていうか、あっちのほうが万遍なく人の悪性を描いてて一時間半だから、勝てる部分ないのでは。
