「朝鮮人なら殺してもいいのか」これ!
この台詞が出せたことに尽きる。
たとえば自分たちの身を守るためやむを得ず……ならば「いらんことを…」と思ったかもしれない。
けれどそうではなく。
この台詞はとても重要だと感じた。
閉鎖的な村の、ごく普通にありがちな小さなイライラが積もり積もって大きな悲劇に繋がる。
これはきっと古今東西ありがちな歴史なのだと思う。
えたひにんや朝鮮人ってだけじゃなく、ごく身近ないじめレベルからのあるある。
差別感情ってもう人間という生き物の脳内には標準装備されてそうだし。
それをどうにか知性と理性で抑えてるだけという気がしてるので、それらがぶっ飛んだ状況、
不安と恐怖に義憤が結びついた時の怖さよ。
人間って、自分は完全に正しいと確信してるときがいちばんやばい。
誰もがどちら側にも転ぶ可能性があるけど、できれば竹槍持ちたくはないなと……
田中麗奈の風景からうきあがってるような佇まい
東出くんの空虚なエロス