ファーストシーンから釘付け
赤い
マフラー 金魚 風船 電話ボックス
白い
雪 牛乳 タバコの煙
そこに水も加わってイマジネーションが掻き立てられます。
純白の雪が溶けて濁った泥水になるように
水道から流れ続ける水は、ジョウロ、水槽、タンクの水へと形を変え、いろんなものを一緒くたにのみ込んで、排水となり川へと流れる。
とくに保健室のシーンと古本屋の傘立てが大好きです。
時限爆弾を抱えている図書室での音の使い方
彼を追いかける廊下のトリックにも、観客を物語に引き込むセンスを感じました。
ラストの爽快感に心が震えました。
牛乳をのんでタバコの煙を吐く
息を吸って言葉を吐く
赤い風船が流れる川は循環してまた雪になる。