リー・マーヴィン主演のハードボイルドなクライム・アクション。
相棒マルに裏切られ見殺しにされた男ウォーカーが、強奪された自分の分け前を取り戻すため、マルの行方を追う。
"I want my money. I want my $93,000."
摩訶不思議なノワールもの。リー・マーヴィンが無口で非情な復讐の鬼と化す。復讐ドラマではありながら、報酬に取り憑かれ、夢の中を彷徨っている男のドラマのようにも思えた。
車を暴走させて尋問するシーンは、『フォードvsフェラーリ』の例のシーンを思い出させた。イカレ具合はあの比じゃないが。
服装、家具、内装などの色彩が主人公の心情を表すかのように変化していく。モノトーン→黄色、赤、オレンジ。
凝った編集。一気に回想シーンへと切り替わるフラッシュバック。映える構図。クラブでのセイケデリックな映像。時代を感じるCG。
ロケ地。アルカトラズ刑務所跡地で撮影した初の映画らしい。『ターミネーター
』『グリース』『ドライヴ』などでも使われていたLAの用水路も登場。
"Hey. What's my last name?"
"What's my first name?"
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