まや

神回のまやのネタバレレビュー・内容・結末

神回(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

すごく期待していただけにとてもがっかりした。物語の最初、設定としてタイムループものであることがわかる。

高校の教室で夏休みに気になる女の子とクラス行事の打ち合わせをする。その始まりの5分間が永遠に繰り返されていく。主人公だけがそのことに気づいており、そこから抜け出すために5分間でその方法を見つけるために色々トライしていく。

前半はこの抜け出すためにどうしたらいいか主人公が色々試していくので、笑えるシーンが多かったが、後半もう抜け出せないと言うことがわかり、また、それが実験的に行われていて、既に自分が死にかけであると言うことが明かされる。

自分が死ぬときに自分にとって大切な思い出の中にいたいと言うことなのかと思ったが、この憧れていた女の子が襲われてしまったり殺されてしまったりするシーンからすごく冷めてしまった。このシーンがあると主人公のキャラクター像が気持ち悪いなと思ってしまう。

本当は自分がそのクラスの実行委員ではなく、憧れの子が1人でやることになりそうで困っているから自分が立候補した。しかし、もっと人気のあるイケメンにその役割を取られてしまい、挙げ句の果てにその2人はそれにより付き合いだす。自分は何もできず見ているだけ。それを死ぬ時まで引きずっている感じが気持ち悪いなと思った。大切な思い出なのは分かったが、そこに何度も繰り返させられ、挙句自分の中での願望が反映されて、あるはずもない未来が描かれていく。何を見せられているのだろうと思った。(もし、この女性が自分だったらと思うとゾッとした。自分の知らないところであまり覚えてもいない人にそんなずっと思われているのは...)

そこまで後悔するなら何かしら行動すればよかったのではと思うし、行動しなかったのは自分なのにいつまでもその思い出に執着している感じ。それで死ぬまで後悔するなんて本当に救いようがないなと思った。主人公のキャラクターが本当に受け付けられなかった。(連絡先ずっとメモってとって置いてあるのも女々しくてすごく嫌だったし、2人で撮ったわけではないのにとった風にアルバムに保存れるの嫌だな...)

それと、病院に見舞いに来る親戚のセリフとかも直接的過ぎて冷めた。(生きているうちに伝えたいことは伝えないととかわざわざ言うかな...)

後半ずっと冷めた目で見ていたのであまり乗り切れなかった。
まや

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