アルパカメタル

全身小説家のアルパカメタルのレビュー・感想・評価

全身小説家(1994年製作の映画)
3.6
いい意味で悪意のある編集、構成。これに尽きる。

井上光晴シンパの女たちが次々と出てくる場面なんて新興宗教みたいで気持ち悪さしかなかったもんなあ。
前半は井上光晴本人の言葉で語られる半生、後半は周りの人たちから語られる井上光晴のこと、ここにどんどん歪みが生じていく様。

天寿を全うした井上光晴、葬儀で弔辞を読む瀬戸内寂聴。よくもまぁ...という気持ちにさせてくれる。井上光晴という小説家を通して、虚構を描くドキュメンタリー。