アルパカメタル

の方へ、流れるのアルパカメタルのレビュー・感想・評価

の方へ、流れる(2021年製作の映画)
3.7
『ふたつのシルエット』でブチ抜かれた竹馬監督の新作。

どうあがいても感情を排して演出するのは濱口メソッドなのだが、だからこそ際立つのは言葉の強さだろう。嘘と、本当と、嘘の中にある少しばかりの本当と、本当の中にある少しばかりの嘘と。描いてるのは断絶か、人と人との邂逅か。グルグルとめまいがしそうになりながら考えて見るのにちょうどよい60分弱の尺。

唐田えりかってやっぱり良いのである。世の中の雑音なんか吹っ飛ばして着実に映画に出続けてほしい。

『ふたつ〜』とこれとあと一本でオムニバス形式の長編が最初の構想としてあったと聞いて、もう一本も観たすぎて吐きそうです。