映画化された「ブルックリン最終出口」「レクイエム・フォー・ドリーム」の著者で「フィアー・X」の脚本も手掛けたヒューバート・セルビーJr(2004年に逝去)のドキュメンタリー。
ナレーションをロバート・ダウニーJrが担当、映画化作品の監督ウーリ・エデル、ダーレン・アロノフスキー、ニコラス・ウィンディング・レフンも登場。

ヒューバートは病弱で、生活もままならずドラッグとアルコールに溺れた晩年、暗い作風はその影響もあるっぽい。
作品は国際的な評価を得たものの、アメリカよりヨーロッパでうけた…など興味深い内容ではあった。
また、彼は(脚本にも関わってはいたが)映画の撮影現場を訪れ、俳優たちにシーンの説明や補足なども行っていたらしい。
エレン・バースティンは「レクイエム～」でかなりチャレンジングな役だったので非常に助かったと。

一応映画化作品は3つとも見ているが、このドキュメンタリーを観るまではヒューバート本人が3作品に出演してるとは認識していなかった。
現場にいたので「ちょっと出てください」的なノリのものもあったとか。
「レクイエム～」の出演シーンは流れたが他2作は流れなかったので、出演シーンを探してみるのも楽しい(実際に観た後確認した)

原作未読なので邦訳版はどういう表記になっているかわからないが、「'(アポストロフィー)」を使わず「/(スラッシュ)」を使った理由なんかも話してた。

このドキュメンタリーのタイトル(小説からの引用)にもスラッシュが使われている。

またヒューバートの小説の主人公が皆ハリーという名前だというのもこのドキュメンタリーで知った。確かに映画化作品3本もそうだった。

という感じでよくあるドキュメンタリー映画と変わらず、ゆかりのある著名人と関係者のインタビューと生前の本人の発言で構成されている。作品と関連人物に興味がある人以外にはちょっと退屈かもしれない。

ジャレット・レト、ジェームズ・レマー、ルー・リードも登場した。

• #DVDBlurayVHS保有_みむさん