Homeless HomeのNullのネタバレレビュー・内容・結末

自分の場所は戦場だと教えられて育ち戦争から帰還した男が、帰る場所を見失い、新天地を求めて新たなパートナーと共に旅立つことにした、人間にとって安心できる場所の哲学アニメーション。

シンプルになんの話だったのか
まとめようと思っても
まとめられなかったので、
全然違う話かもしれない。

抽象名詞としてのHOME
安心できる場所、自分の居場所
そんな話なのかなと思った。


かつては違ったけど、
人々が堕落し、
でも、その場所を居心地がいいと思う人もいて、
その一方で、感情は持てないはずの家畜は逃げ出すこともできずに言葉にできない苦しみを抱えていて、
自分の孤独を他の孤独と合わせようとする人もいる。

主人公は、他者と旅に出る
その状態がHOMEだったのかなと。
命を張って、お互いを守り合った2人。

冒頭の老人ネクロマンサーさんにとっては、あの塔がそれでも居場所だったのか、それとも、もう移動できなくて諦めたのか…。


その地から逃れられない死後の世界の話のようにも思えるし、
ある人間の根底にあるものとその闘争の話でもあるようにも思えるし、
突飛な設定の人が堕落した村の話でもあるようにも思える。

いろんな捉え方がありそう。