東京国際映画祭
すごく当たり前なんだけど
自分がよく知る人たちでも別の価値基準で
過ごしてることを痛感する映画。
自分でない他人のその価値基準を
揶揄したり淘汰したり蔑んだり、
自分の価値基準と比べて評価していい
権利ってどこにあるのだろう。
「わかりあう」の暴力性に気づく作品。
自分の想像力の範疇にはないことを
指摘されたような気分になる。
原作を読んだ時と同様に
見る前には戻れないパワーがある作品
「なんで理解する側なの?」は
私の中での傲慢さに気付かされるセリフ
前半の群像形式で織りなされる日常は
ノレなかった部分があるんだけど、
後半の畳みかけが、心に来るものがあった。
何個か印象に残ってるシーンもあった。
なんといってもこの作品を見てたら
朝井リョウさんの「多様性」に感じてる
違和感を通り越した怒りみたいなのを
感じるからとても好き。
また、原作を読んでから
映画を見に行きたいと思う。