【原作大好き】
原作の時にはあんまり意識して無かったけど、最後の
「念の為伝えたいことがあるなら聞きます」
「普通のことです。『いなくならないから』って」
が、abnormalとnormal が交差してる瞬間で胸えぐられた。
普通になりたい。少なくとも、世間の普通の物差しの平衡感覚を持ち続けたい。
【アダムとイブとリンゴ】
この本、映画のせいで世の中と人間の残酷さを再認識させられて。
普段から自分の何かを保つために・肯定するために、意味なく他人の何かを否定して下げないようにしてる。
頭が理解できない行動でも、肯定出来ずとも受け入れようとしている。
これが”多様性”に対する、自分なりの向き合い方だった。
自分は多様性に優しい人間だと勝手に思ってた。
無理して肯定すること、否定派に対して自分の正しさのために相手の正しさを曲げるコメンテーターや過激なマイノリティは馬鹿だと思っていた。
自分は、自分の理解できるちょっと普通じゃないことだけを”多様性”の対象としていただけだった。
本来頭が理解できない行動に自分の頭で勝手に理解できるラベル付けをして、”多様性”の外の”ただの変態”にしてしまっていた。どうしたらここから抜けられるのか。
想像もできない感情の根源を持つ”変態”にどう向き合えばいいのか？
朝井リョウはこの本、映画で、居心地のいい思考停止の”多様性”から抜け出させてくれたが、私は居心地最悪の現代に取り残された。
世界が救われるには自分はどうしたら良いのですか？
