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正欲のAYMのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.0
まずこの作品ですごいと思ったのが、この世界のマイノリティ中のマイノリティな存在を発掘したこと。
私が今まで生きてきた中で、水に興奮する人間に出会ったこともなかったし、そのようなフェチズムの存在を考えたこともなかった。
世界の端の端に存在する人にスポットライトを当て、周知していくことが文学というものの役割の一つなのかもしれない。
寺井のようにいわゆる「普通」の人生を歩んできた人間が1人になることもあるように、いわゆる「特殊」な人間がかけがえのない関係を築くこともある。
特殊なフェチズムを持ってしまった2人だけど、そこから生まれた2人の関係性は羨ましくて仕方がない。
原作も読んでみたいな。
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