このレビューはネタバレを含みます
とてもいい映画だった。
理解してくれる人と出会いたいね、で前向きな気持ちで終わらせたいけど、この映画の2人は稀で、特殊な嗜好を持つ人は孤独な人が多いままだと思う。
孤独なままだと人はどうなるのか、夏月の窓ガラスを壊すシーン・車で突っ込むシーン・同僚(普通の人)との対立…大也も怒りをダンスに込めていて、特殊な嗜好を持つ人の衝動性、暴力性が描写されているのを見ると、理解者を得た夏月も今後どうなるのか考えてしまう。
この映画を見ていると検事さんは間違っていると思いがちだけど、多くの犯罪者(異常者)を見てきたからこそ、我が子を普通に育てたい気持ちがわかってしまう。検事さんも妻と子どもを理解してあげていれば…と思うところだけれど、理解することと許容することはまた違うので難しい。