【ストーリー】
映画的に誇張してある部分はあれど、日常で傷つく些細な出来事はとても生々しくて、よく耳にするやり取りでも目を背けたくなった。
「自然に生きられる人からしたら、この世界はすごく楽しい場所なんやと思う。私が傷つく一つ一つが楽しくて、私もそういう目線で世の中を歩いてみたかった。」とか、デートらしいことをしてみたら社会の中にいる、地球の真ん中にいる感じがしたとか、「誰にも親にも踏み込まれんように生きてきたくせに、こういうときはちゃっかり寂しくなったりする」とかもう、息が詰まるほど共感。
とはいえ、社会の許容範囲の範疇に収まっている自分はどんな感想でも上から目線になってしまう。理解も想像もできない人がいて当然で、自分が想像できる範囲の人しか存在しないと考えるのは究極の奢り。
【演技】
新垣結衣様の体当たりの演技は圧巻。感情の機微を顕微鏡レベルで映す彼女の繊細な仕事、ずっと追いかけたい。
稲垣吾郎の演技はmeh。
【演出】
演出も面白かったな〜。登場人物を簡単には理解できないけど、演出のおかげで感覚を少し掴むことができたような気がする。
夏月がギロっと睨むカットは痺れた。
※あとガッキー肌綺麗。（映画には不要な感想ですが言いたかった🥲）
