水に性欲を抱く人に焦点を当て、「普通」や「多様性」という言葉の薄っぺらさを突きつけられる作品
話題になっていたので原作読了
映像だけでは表しきれない本人らの葛藤を伝えるために若干の改変をしており、許容できる範囲ではあったが原作ほど苦しみが伝わるものではなかった(特に供述の点)
しかしながら映像化としては十分に成功しているものと思われる
結局「普通」も「多様性」も自分の価値観の中で推し量る範囲でしか認められるものではないということを特殊性癖でうまく描いており、現代流行りの多様性という考え方がいかに浅いものかを自覚させられた
また、特殊性癖の人だけではなく「普通」という価値観に囚われている人、世間で言われるような「多様性」の範囲内にいる人とさまざまな視点で描いている
自分の価値観の狭さを痛感させられるいい作品