考えさせられる作品だった。
この作品の主人公たちほど生きづらいわけではないが、誰しも他人には理解してもらえない価値観を持っていきている。
そんな孤独や寂しさをみんなが持っているんだとしたら、一見お互いを避けあってる人同士もある部分では仲間だったりするのかなと思ったりもした。
現代社会の無意識な空間の中にある闇みたいなものを、抽象度の高い世界で表現したような作品。
ガッキーが可愛くて癒されたけど、そんなガッキーの役が無感情で無気力で生きていることが、なおさらその人たちが抱えてる闇が深いものなんだと感じさせられた。
この映画を観た後は、深く繋がっている人たちとも、見も知らぬ他人にも、もっと優しくなれるような気がする。