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正欲のnaoズfirmのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.5

マイノリティ🎬

ストーリーはある事件をきっかけに、無関係に見えたそれぞれの人生が交差する姿を描いた作品でした。作品は家庭環境・性的指向・容姿などの悩みを抱える人たちを軸に、"普通"という概念からはみ出した者の苦しみを描いていました。昨今多様性が認知され、以前よりマイノリティへの理解や関心が広がりつつありますが、そんな中でも未だに理解させれず苦しみ生き辛さを感じる人がいることは事実です。個人的に多様性を認めることについては賛成であるが、全てを事柄について100%受け入れることが難しく、シュチュエーションや身体的な特徴などの明確な判断基準の下、何処かで一線を画す必要があると考えます。表面的な多様性を推進することは、どちらにとっても良い結果をもたらすことなく、より深い分断へと繋がると思いました。多数派の価値観を"正しい"、少数派の価値観を"誤り"と考える根本的な考え方を変えていかなければなりません。本当の意味での多様性実現はこれから一生付きまとう課題だと思いました。
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