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ウィッシュのhatoのネタバレレビュー・内容・結末

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

なかなかにシンプルで王道。
もう少し意外性や捻りがあっても良かったと思うと同時に、記念作品をここまで真っ直ぐにしてきたことへの潔さも感じてる。

ただ自分にハマらない部分は多々あった。
まず悪役がヤバいアイテムのせいで暴走するっていう展開があまり好きじゃない。話を進めるのには便利だろうけど、キャラクター性を無視してるんだよなこれ。
悪い奴として突き通すのなら自分の意志のみで行き切ってほしいし、昔は善い人だったんですよと示すのなら変わりゆく様や感情移入できる事情を少しでいいので見せてほしい。

スパイダーバース以降の手描き風3DCGとしても予告で見慣れすぎたからなのか、他の同系統作品が凄すぎたのか、あまり目新しさは感じられなかった。
他の作品にはないディズニーの強みと言ったら、昔の手描きアニメーション郡が大量にあるということ。だからそこにもっと近づけるような、昔(手描き)と近年(ツルツルCG)の作品から両要素を取り入れた作風にすれば良かったのにと思った。今作はちょっと雰囲気が変わった近年の作品、というところで着地してるように感じる。
あとCGのクオリティが上がって人間がリアルに近づくほど、ミュージカルのシーンがインド映画みたいになることに気づく。特にマグニフィコのソロ曲や、革命の歌はちょっと笑ってしまうぐらいにインド味が強い。

まぁここらはただの好みの話。
予告で飽きるほど聴いた「This Wish」がいざ本編で流れたらめちゃ良かっただけで勝ち。
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