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ウィッシュのTのネタバレレビュー・内容・結末

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

吹替え版を鑑賞。

マグニフィコ王が良かった。
もっと初っ端から悪いヤツだと思ってたら、意外と頑張ってる王だった。
確かにナルシストだしちょっと独裁リーダー感はあるけど。
福山雅治の声だったから余計にナルシスト感じたのかも!?でもそれが良かった!
歌も好きだし、登場キャラの中では1番好き。

あとスターが無邪気で可愛い。

そして。
アーシャまじか。
ロサスの民まじか。
自分たちのせいで王をヴィランに堕としておいて
大して反省もせずに最後「王は悪いヤツだった」って?
それこそ“恩知らず”じゃない?
まぁ全員が全員そうって訳じゃ無いと思いますけどね...


マグニフィコ王が自らの努力で偉大な魔法使いになって、
自らの意思で国を作って
そこで決めたルールに賛同する人が集まってきて現在のロサス国になったんですよね?
べつに王は騙したりしてるわけでもなく、
アーシャが自分で観光案内の時に説明してますもんね?

【王に願いを渡すと忘れてしまう】って。
でもそれはデメリットではなく心軽やかに日常を過ごすためだ、って。
そして、王に願いを渡す代わりに
【定期的に選ばれた願いを王が叶えてくれる】
【選ばれなかった願いもちゃんと王が守る】
っていうメリットがあるんだって。
確かに、選考基準は公になってないから
王の独断になってちょっと不平等ではあるけど
別に義務って訳じゃないんだから
承知の上で願ってるはずなのに...

途中まで王はちゃんと約束守ってるし
別に悪用しようとか悪巧みしてるわけでもなく
ただただ王の信念で行動してるだけだったのに..

ヴィランに堕ちる前なら
もしかしたらちゃんと王と話し合いとか出来たかもしれないのに...

一度は王妃に止められて
ヴィランにならないよう踏みとどまったのに、
国を脅かす存在の登場と
自分の願いを叶えてもらうことしか考えてない国民によって
悪い魔法に手をつけてしまったマグニフィコ...


そして唯一魔法を使う王が倒され、
王妃が魔法を使わずとも協力し合うことで夢の成就を目指そうとしてるところに、

スターから与えられたチカラを得て
“善き”魔法使いとなったアーシャ。
ディズニー的には
王の国全体を考えた魔法は“悪”で、
アーシャの個人的感情による魔法は“善”ってこと?

結局、願いや努力だけではダメで、
魔法が必要なんですかね...
たしかにアーシャの父親は病気になってしまったんですもんね…
そういう願いは今後はアーシャが叶えるんですかね?それってマグニフィコ王がアーシャに代わるだけでは……?
もしくはさらに悪いことにアーシャは優しすぎるってことだし皆の願いを叶えてしまうのかな…?
あの国は近い未来、国がちゃんと成り立つのだろうか?

という“めでたしめでたし”の先を考えるようになったのは
私が大人になってしまった証拠なんでしょうか。
もっと素直に良かったね、でサラッと終わらせた方がいいんですかね…
と、なんだかモヤモヤした映画でした。


とりあえず分かったことは、
出来る人に頼ってばっかりで
しかも頼ってる身なのに文句ばっかり言うような人間にならないよう
常に気をつけてないといけないな、
と思いました。


オマージュは殆ど分からなかったです。分かったらもっとその場面が持つ真の意味とか理解出来たんですかね?
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