このレビューはネタバレを含みます
セル画とCGの良いとこ取りをしたような映像が美しい。
おてんばトラブルメーカーなのかな?と思ったスターがやる時はやる子で表情も豊かでめちゃ可愛い!
でもディズニーっぽくはない。日本のゆるキャラに近いかも。
ストーリーやキャラクターより、100周年の記念作品としてのメッセージが先行した映画という印象。
ストーリーに起伏や裏切りはないが、そこはあえて古典的にしてるんだろうと思ってそんなに気にならなかった。
引っかかったのはキャラクター。伝えたいメッセージの前に犠牲になったとしか思えない。
自分の一番大切な家族が100歳になるまで願いを叶えてもらうチャンスを逃し続けてるのに、「ここは願いが叶う国!」ってウキウキで紹介しちゃうオツム弱めな主人公。
その割にすぐに国王に猜疑的になる。夢見がちなのか疑り深いのか……。
あと、アーシャの個性って何だろう。ダリア曰く「優しすぎる」らしいが出てくる登場人物みんな善人だから全然ピンと来なかった。ヒロインとしてあまりに没個性すぎ。
ヴィランも何がしたかったのか不明瞭。バックグラウンドのようなものが時折語られているが、悪に染まった後の行動と一致していないため意思が全く見えてこない。
結果誰にも感情移入できないまま淡々と流れる美しい映像を眺めるだけで終わってしまった。
ちょこちょこ挟まれる過去作品ネタはふふっとした。