たつこ

西部戦線異状なしのたつこのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
4.0
西部戦線異状なし
このタイトルの意味がエンドロールでズシンと響いた
そういう事か!と頭を殴られた様な衝撃でした

仲良し4人組が今で言う「ノリ」で志願兵になって意気揚々と戦地へ向かう
その軍服は…

そこはヒーローが生まれる場所じゃなく
ただただ地獄
隣にいた仲間が次の瞬間撃たれて死んでしまう
自分に当たらないのは運が良いだけ
どんなに後悔しても戦場では上官の命令に従うしかない
終盤パウルの目には光もなくただ機械の様に命令に従って走るだけ

1917と同じ位の衝撃でした。
が、こちらはもっと救いがない
また、戦場の悲惨さと対比して優雅に食事をするお偉いさんがまあプライドは高いわ自己顕示欲が強いわで怒りが湧きます

この第一次世界大戦の後、多額の負債を背負わされたドイツからあのヒトラーがのし上がると思うとまた怖い

戦争のない世界が来ます様に
たつこ

たつこ