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フェイブルマンズのnoborushのネタバレレビュー・内容・結末

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

フェイブルマンズ 2022年作品
The Fabelmans
6.5/10
スティーヴン・スピルバーグ監督脚本
ガブ・ラブレ ミシェル・ウィリアムズ ポール・ダノ セス・ローゲン 
デヴィッド・リンチ
2023年03月03日公開予定
スピルバーグの自伝的映画。
技師の父と芸術家の母との間で、両方の資質を持った主人公が、
子供の頃8ミリカメラを手にし、映画製作の夢を持つようになる。
アートと家族との関係ついて考えさせられる。
アートに生きて浮世離れした叔父の登場とか、母親が父親の
同僚かつ友人との不倫を疑う様子をフィルムに収めて、母親みせたりとか、
全体に人工的な印象がある。
ポール・ダノが個人的に好きな俳優なのだけれど、妻の不倫ですら優しく
見て見ぬふりする主人公の父親役で、ひたすら大人しいのだけれど、
スピルバーグの作品ということで萎縮しているように見えなくもない。
今のスピルバーグはなにやっても許されてしまって、「カラーパープル」の
ころがなんだか懐かしく思えてくる。
ラストで主人公が面会するジョン・フォードをデヴィッド・リンチが
演じていて、リンチっぽさが殆ど感じられない見事な変身ぶりなのだが、
ジョン・フォードの禅問答のような台詞が、リンチ自身がいっても
おかしくないような台詞で面白かった。
スピルバーグとリンチが本作で一緒になったというのは面白かった。
正直スピルバーグの子供の頃よりリンチのこともの頃の方が
個人的にはずっと興味があるのだが。
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