ていてい

フェイブルマンズのていていのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.1
映画愛、家族愛に溢れたとても優しい作品。スピルバーグの幼少・青年期の思い出をそのまま包み隠さず映画にした私的作品(エンドロールに両親に捧げると載っているし)なのだけどその中に大切な教えが沢山あり、夢を追いかける人、家族を持つ人、様々な人の心に響く部分があると思う。
『Everything’s happen for a reason』
とママが何度も言っていたように、悪い出来事良い出来事、全て無ければスピルバーグは映画監督になっていなくて、私達は多くの秀作に出逢えていなかったかもしれない。
ママが幼いサミーの才能に気づき、サミーを信じ、サミーを愛し、好きなことをとことん応援する姿に何度も涙。
歳を重ねるごとに演技力が増すミシェルウィリアムズが今後も楽しみ過ぎる。
映画を撮るシーン、上映会のシーンにも毎回なぜか涙。観客が自分の作った映画を見て盛り上がる姿を観るのが撮る側の醍醐味なんだろうなとすごく伝わってきた。
AZからCAに移った時の落ち方とわかりやす過ぎるキャラ設定も下手なアメリカ青春映画で楽しかった(きっと当時のサミーには本当にそう見えてたんだろうな)。最後、ローガンが泣いちゃったこと2人の約束だったのに映画で世界配信しちゃったねw。
子役の子達も皆とてもかわいくかっこよく将来が楽しみ!!!
未来が開けたラストシーンもジワッととても良かった(あの人の出演者も粋!)
欲を言えば、エンドロールにでも良いのでもう少し監督としてスタートする最初まで描いて欲しくもあったかな。
スピルバーグ作品とは別物として、スピルバーグさんを知るための作品として楽しんで観てほしいです。
ていてい

ていてい