映画としての完成度の高さが圧倒的に高かった。シーンごとの繋がりや登場人物のもつ役割と登場人物の発言が交互に影響し合い、素晴らしい作品をみているんだと言う実感を強く感じた。
監督自身をテーマにしているということで、芸術の原体験や態度に関する話になることは想像できたが、芸術を映画に落とし込む作業に映画の技法をここまで高度に作用させられるのは、監督の映画･芸術に対する理解の深さが現れていると感じた。
どのシーンをとっても素晴らしいと言わざるを得ない。どんな時にでも何度もみたいと思わせられる作品だった。
