トモヤムクン

フェイブルマンズのトモヤムクンのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.6
映画の神様も人並みの人間なんだな笑

一応、映画の専門学校を出た身として、
始まって早々、目頭が熱くなりました。

初めて『映画』を観た時、
始まる前は暗闇が怖くて緊張していて、
でも見終わった時の心躍る興奮。

専門学校に入って先輩に手解きしてもらいながら、
初めて『映画』を撮った時の楽しさと高揚感。

それから一人で脚本を書き監督として
初めて『映画』を撮り、
何もかも上手く行かなくて後悔し、挫折した日。

今は就職して広告系の映像の制作部として働いてますが
今の自分の核になっているのは専門時代の日々です。

昔から映画監督になるのが夢でした。
恐れ多いですが、
本作のサミーとこれまでの自分の人生が重なり、
初心を思い出した気持ちでした。

今こうやって夢だった映像業界に携わってますが、
正直かなり苦しい時もありました。
夢の叶える為ならなんだって乗り越える!
そう覚悟を決めたのに逃げ出したい時が多々あって、
『夢を追う』って凄く難しくて、
踏ん張っても踏ん張っても壁はどんどん高くなる一方で
頭の中がぐちゃぐちゃになった時に
息抜きに観た映画が面白くて、
また頑張ろうと思ったり、
映像に苦しめられて、映像に支えられて
今を必死に生きてます。

本作はそんな忘れかけていた夢の追う大変さを
改めて教えてもらいました。初心帰った気持ちです。
スピルバーグ監督も人間なんだなっとホッとしました笑
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